【東京都立川市矯正歯科】永久歯の先天性欠損とは?
人の口腔内には、親知らずを除くと28本の永久歯が生えてきます。
そして、その一部が生まれつき生えてこないことを先天性欠損と呼びます。(ここでは永久歯の欠損に絞ってお話を進めます)
萌出時である、子供の頃に気づかれることが多いこの先天性欠損、特徴やリスクと合わせて解説します!
先天性欠損の主な特徴
矯正について知る前に、先天性欠損の主な特徴を3つに分けてお伝えします。
どんな特徴があるのでしょうか。
10人に一人の割合で起こる
永久歯欠損は10人に1人くらいの割合で起こると言われています。
これは親知らずを除いた数字になります。
先天性欠損が起こりやすい部位というものがある
先天性欠損には起こりやすい部位というものがあります。
「歯が一本ないんです」と言われば、歯科医師や歯科衛生士は以下の部位をまず想像します。
1.側切歯(画像2の歯)
側切歯は欠損しやすい部位の一つです。
乳歯が抜けた後、真ん中の歯だけが生えてきて、隣がずっと空いているような場合、先天性欠損を疑われます。
2.第二小臼歯(画像5の歯)
第二小臼歯も、欠損しやすい部位の一つです。
年齢がある程度上がってからの生えかわりとなるので、側切歯よりは気づかれにくいこともあるようです。
また、第三大臼歯は多くの人が欠損しているため、ここでは除いて解説しています。
永久歯萌出前の段階で気づけると良い
先天性欠損が起こる方には、永久歯列に入れ替わる前から気づくことの出来る特徴が起こることがあります。
また、萌出前のどのような段階で気づけるのでしょうか。
乳歯で分かる~癒合歯がある~
本来で2本で生えてくるはずの歯が、くっついて生えてくるのが癒合歯です。
1本に見える歯の真ん中に、浅い溝が入っている状態で生えてきます。
下顎乳中切歯、下顎乳側切歯、下顎乳犬歯、3本のどこかに起こることの多い症例です。
また、癒合歯自体に原因があるわけではありませんが、癒合歯が生えてきた部位は、他の部位よりも、永久歯欠損の可能性が高まります。
レントゲンで分かる~歯胚が見当たらない~
先天性欠損は、歯胚(しはい)という永久歯のもとが作られないことで起こります。
歯胚の作られない原因としては、遺伝や栄養障害、妊娠中の病気などが挙げられていますが、はっきりとは分かっていません。
レントゲンを撮って、その歯胚が見当たらないと、先天性欠損であるということになります。
ご両親で分かる~遺伝の可能性~
両親のどちらかに永久歯欠損がある方も、遺伝としてそれを引き継いでいる場合があります。
家族で通うことが出来る地域の歯科医院等では気づかれやすいでしょう。
また、ご自分に欠如があるお父さん、お母さんはお子さんの歯の同じ部位を注意して見てあげているといいでしょう。
先天性欠損を放置すると……?
先天性欠損は病気ではないので、放置されていることも少なくはありません。
しかし、そこにはデメリットがあります。いくつかの面から切り取って考えてみましょう。
審美的なデメリット
歯がない部位は、ずっとそのまま同じ大きさの隙間があいているわけではありません。歯は動くので、左右の歯がその隙間に倒れてきます。
一本分抜けて見えるのも審美的によくないのですが、放置することによって一本分のスペースがなくなってしまい、すきっぱのように見えてしまうのも審美的にいいとは言えません。
機能的なデメリット
歯が動いてしまうことで、かみ合わせが悪くなってしまうのもデメリットです。
歯は上下にも動くので、例えば下顎の歯がない場合、上顎の歯が伸びてきてしまい、かみ合わせが悪くなります。
かみ合わせの悪さは、顎関節症や咬合痛、頭痛などを引き起こすこともあります。
清掃をする上でのデメリット
きれいに並んだ歯の方が歯磨きはしやすいものです。
すきっぱや、でこぼこしてしまった歯の清掃は難しく、虫歯の遠因になることも考えられます。
先天性欠損は歯列矯正で治療が出来る!
先天性欠損は歯科矯正で治療することが出来ます。乳歯を抜き、永久歯が生えそろった状態で治療を開始します。
全体のかみ合わせや歯並びの調整をするため、まだ顎の骨が柔らかく、歯の動きやすい12歳頃から始められるのが理想です。
まずは相談を
お子さんの先天性欠損、またはそれに繋がる特徴を見つけたら、まずは歯科医院に相談してみてください。
矯正治療は身近な歯科医院で可能!
矯正歯科は東京都に集中しており、立川市にも多くの矯正歯科があります。
そして、昔よりはずっと身近な治療法になりつつあります。
矯正治療は治療期間も長く、費用もかかる治療です。
歯科医院との関係がとても重要になってきますので、かかりつけとして信頼している歯科医師にまずは相談してみると良いでしょう。
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