【東京都立川市矯正歯科】子どもの矯正歯科
今の子供たち世代では「歯並びがよくない」「咬み合わせが悪い」といった歯の矯正についての悩みが大きくなってきている。
平成以前では、むし歯に関しての悩みが多く、歯並びに関してはさほど重要視もされていなかったようであった。
今や親世代、ならびに子どもたち本人が美しい歯並びへと関心が寄せられている。
一方で、矯正治療の敷居と高さも浮き彫りになっているように感じられる。
『美しい歯並びになりたい』と同時に、どんな治療になるのか、治療費は高額になるのでは?といったことで躊躇される親も多いのではないでしょうか。
矯正歯科へ行かれる前にある程度、治療方法や治療費が明確に把握できれば、子どもの矯正治療について実感や希望が見えるはずです。
皆さんが本当に知りたい矯正治療のホンネをこれから探していきたいと思います。
悩み、問題がクリアになって前向きに治療に一歩前進できることでしょう。
目次
1、 矯正が必要な例とは?
わが子の矯正チェックリスト
矯正が必要な子には、一概に歯並びが悪いだけではないのはご存じですか?
まずはわが子がどんなタイプで矯正治療が必要なのか知ることからはじめます。
どんなタイプかによって、治療方針も使うもの、期間も変わってきます。くわしく相談される前に、把握しておくとスムーズに進んでいくでしょう。
『小児矯正が必要かどうかチェックリスト』
□普段からお口がポカンとあいてしまっている
□変なところから永久歯が生えて、でこぼこしている
□しゃべりかたが舌足らずな感じがする
□下の歯が上の歯より前に位置している
□上の歯が前にでっぱっている
□口呼吸をしている
□指しゃぶりをいつもしている
□両親に歯並びの悪い方がいる
どれか当てはまる項目はありましたか?この項目がすべてではありませんが、目安として考えておいてください。
歯並び以外でも必要な例もある
矯正治療というと、歯がデコボコしているイメージを多くの方が抱いているのではないでしょうか?
いわゆる叢生と呼ばれています。
しかし必要なケースはデコボコした歯並びだけではないのです。
例① 開咬 前歯が咬みあわない
例② 上顎前突(じょうがくぜんとつ)上の前歯や上あごが前に出ること。
例③ 反対咬合 下の前歯が上の前歯よりでていること。
例④ 過蓋咬合 咬み合わせが深いこと。
上記は代表的なものの一部になります。代表例やチェックリストを照らし合わせてみてくださいね。
必要かどうかわかったら、次はいつからはじめるのがベストなのか?タイミングがわからない!なんてことも多いはずです。
2、 いつから始められるの?
子どもの矯正治療は以前は第一期(乳歯から永久歯に生え変わる、6歳ごろ)、第二期(永久歯が生えそろった、12歳ごろ)という考え方が主流でしたが、現在は大きく変わりつつあります。
小学校低学年の前歯の生え替わり時期、できるだけ早期に始めていく、という流れです。
もちろんそれ以外はできないということではなく、あくまでベストな目安として考えてください。
具体的に6歳からと12歳ごろからの治療では何が違うのか、どんなことを行うのでしょうか?
3、 どんな治療法?
第一期・第二期とは
まず、従来の第一期、第二期について説明します。
・第一期とは?
乳歯から永久歯に生え変わる(混合歯列期)時期を指します。
あごの骨がやわらかく成長が活発な時期であるため、骨格、歯並び、悪習慣の改善、永久歯の生えるスペースの確保などを目標に行います。
あごの成長を利用して、歯並びなどを整える時期と思ってくださいね。
咬み合わせの状態や歯列の発育に合わせて、マウスピース型や床矯正装置などのさまざまな装置を使い分けていきます。
・第二期とは?
永久歯が生えそろう(永久歯列)時期を指します。
生えそろってからのおおよそ13歳~始められます。
一期治療だけでは対応しきれなかった場合、時期が過ぎてしまって行えなかった場合に永久歯を正しい位置に整え、歯並びや咬み合わせの改善を目標に治療します。
最近の流れ
従来(20~30年前)は子供達の顎の発育、永久歯の萌出時期、口腔機能(咀嚼、嚥下、発音)にそれほど問題はありませんでしたが、最近の食生活、環境の変化は著しく、子供達の顎の成長不足、永久歯の萌出の遅れ、口腔機能の低下が目立ってきました。
従いまして、従来問題にされていなかった幼児期からの生活習慣の改善や、機能訓練が必要になってきました。
生え替わり前の乳歯の歯列にも叢生(=そうせい、歯の重なり)やかみ合わせの悪い状態(受け口や出っ歯)がよくみられます。
そこで、早期(幼児期でお母さま、お父さまがおかしいと気づかれた時)から、まず機能訓練、矯正装置も前歯の生え替わりを待って直ぐに口腔内につけていく流れが多いです。
この10年、とくに早期の対応が多くなっています。
【主な矯正装置】
-
床矯正装置(拡大床)
樹脂のプレートと金属のばねがついており取り外しが可能。
咬み合わせの治療によく用いられる。
顎のアーチを広げて歯を並べるスペースを作ります。 -
マウスピース型装置
取り外しが可能で、主に就寝時、お家にいるときに装着。
お子さんの負担が少ないのが特徴。
上顎前突、反対咬合、開咬にそれぞれ適した装置がある。
今まで主流だったワイヤー矯正に今後変わっていくでしょう。
悪習慣の改善にも効果あり。 -
ペンデュラム
上顎に固定して、主に前突や前歯のデコボコに対して使用する。 -
リンガルアーチ
歯の裏側にアーチに沿わせたスプリングの弾力を利用して、目的の方向へ動かす -
ワイヤー表側矯正
歯の表面にワイヤーを装着して歯並びを矯正する。
重度な叢生にも対応できるが、目立ちやすいデメリットが。
目立ちにくい透明のものもあるが、やや高額になる。 -
ワイヤー裏側矯正
歯の裏側に装着して歯並びを矯正する。
目立ちにくいが、治療期間が長引く。
高額になる傾向が。
4、 気になる費用は?
歯科医院によって差があります。
一般的には80万~100万円
費用を抑えたものとして床矯正(40~50万円)があります。
ワイヤー舌側矯正は高く、150万円ほどです。
多くの矯正歯科医院では、無料または数千円で相談できるのでそこで詳しく聞くのがおすすめです。
5、 まとめ
わたしたち親が子どもの歯の健康を願って、よりきれいになるべく早く整えてあげたいと思うのが親心でしょう。
その一方で、子どもの負担も心配になってしまいます。
しかし、骨が柔らかく顎の成長のある時期に進めてあげた方が成果も上がり、子どもたちの負担も軽減されるでしょう。
子どもたちは見た目以上に頑張り屋さんです。
迷いがある方は、お子さんと一緒に歯科医院でじっくり相談してみると希望が見えてくるでしょう。
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