- よく、かんで食事をすること!
- 生活習慣を変えていくこと!
- 鼻呼吸を意識すること!
1.よく、かんで食事をすること!とは?
歯は、かむためのものです。
よく、食べ物をかんで食べると、歯は、まっすぐに並ぶ性質をもっています。
何十キロという咬合力を受け止めるには、まっすぐに垂直にその力を受け止めなくてはなりません。そして、力を受け止めるために歯の周りの骨が新しく作られ、歯がまっすぐに骨の力で維持されます。
また、本来のもともとの良くない歯並びは、“よくかまなかったため”の結果といえます。
歯並びは、かみ方、生活習慣の“結果”ですから、その“原因”を変えていかなくてはなりません。
では、どのようにかむか?
とくに固いもの、かみ切りにくいものを食べたり、一口30回かまなくてはいけない、ということはありません。
ポイントは以下3つです。
- 最初の一口目を前歯を使ってかむ(かみ切る)
- かみ切ったら、ゆっくりと奥歯でかむ
- 水やお茶、汁物は食後に飲んで、咀嚼中は口に入れない
これだけ守っていただければ良いと思います。特別に固いものを摂る必要はありません。
あと、お子さまの場合は一口量に注意して、いっぺんに食べ物を口に入れ過ぎないように見てあげてください。
かむことについて、以下もご参考に!
2.生活習慣を変えていくこと!とは?
歯並びは、その人のかみ方、生活習慣の結果です。
なぜならば、生まれてきたときには1本も歯が生えていませんが、幼児期に子どもの歯(乳歯)が生え、学童期に今の永久歯に生えかわります、ということは、学童期のかみ方、生活習慣に歯並びは影響されるのです。
歯並びは生まれつきではありません。(ただし、骨格的なもの、かみ合わせは遺伝的なものが大きいです)
歯並びに影響を与える生活習慣についてご説明します。
- 寝る時の体勢
- 普段の姿勢
- 適度に歩いているかどうか
- 口を開いていないか(口呼吸)
- 頬杖をつくかどうか
- ゲームなど、同じ姿勢を長時間続けているか
- スポーツ、楽器、趣味の時間が極端に長くないか
まず、寝る時は、上向きがいいでしょう。横向き、うつ伏せの場合、顔の口周辺に枕などがぶつかって歯並びに良くない影響を与えます。
姿勢も良くない(猫背、ソファーで脱力するなど)のも歯並び、かみ合わせに悪影響を与えます。
適度に歩くと身体のゆがみが修正され、歯並び、かみ合わせにも良いでしょう。
1日1万歩、1時間以上は歩くようにしたいものです。
口呼吸も、歯並び、かみ合わせに良くない影響を与えます。
頬杖も歯に力が加わり、歯並び、かみ合わせに悪影響を与えます。
同じ姿勢を長く続けるのも良くないです。
スポーツ、趣味も長時間、長期間続けて限度を越すと、歯並び、かみ合わせだけでなく、歯の持ちも悪くなります。
3.鼻呼吸を意識すること!とは?
歯並びの良くない人は、一般的に口呼吸をしている人がほとんどです。
習慣的に口を開いていると、歯並びも乱れますが、口周りの筋肉の状態が弛緩し、だらしない印象になります。
意識して口を閉じ、鼻呼吸をしましょう。
とくに息を吸う時は、鼻で吸うようにしましょう。
現在、外出時にマスクをすることが当たり前になっていますが、マスクをすると、苦しくてつい、口を開けてしまいますよね?
免疫的にも、口を閉じて鼻呼吸することが大事なので、出来る限り、口を閉じるようにしてください。
アレルギーなどで、鼻が慢性的に詰っている状況であれば、耳鼻科を受診されるようにしてください。