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|子どもの矯正|小児矯正

ママとお子様の健口(健康)教室(歯並びの良いお子様の育て方)

はじめに

子育て中のお母様、お父様方へ、歯並びの良いお子様に育てるための提案、アドバイス、相談コーナーを作ってみました。
このページは、実際の診療の中での実例、気づき、お子様のお口の様子から学ばせていただいたことを中心に構成されています。

もくじ

  1. 最近のお子様のお口の様子
  2. 主な不正咬合
  3. 食べたり、飲み込んだり、発音したり、という機能について
  4. 歯並びとお口の機能を良くしていくには?

 

1.最近のお子様のお口の様子

乳幼児期(0歳~3歳)

この時期は乳歯が生後6,7カ月から生え始めて2歳後半に上下の乳歯が奥歯まで生えそろいます。

まだ、歯並び、噛み合わせに個人差は少なく、全体的にほぼそろって歯が生えそろった状態です。

 

噛み合わせも不安定なため、下あごが前に出る噛み合わせなどもあまり気にすることはありません。

たまに、上の前歯が重なっている場合がありますが、これは対処(後述します)が必要です。

 

幼児期後半(4歳~6歳)

個人差が出てくる時期です。主なものは以下の3点です。

 

・前歯の重なり

まず、上下の前歯に重なりのあるお子さんが見られるようになりました。従来はこの子どもの歯の時期(乳歯列期)には、歯の重なり(叢生=そうせい)は、重度の指しゃぶりなど極端な習癖以外はほとんど見られませんでした。

 

ところが、前歯の重なりがあるお子さんがだいぶ見られるようになりました。

 

この“前歯の重なり”の原因は舌の動きや飲み込みの機能などが、しっかりと正しく身についていないことや、食生活において、前歯をしっかりと使わないことが原因と考えられます。

 

そして、前歯が重なることにより、“歯並びのアーチ”も狭くなっています。

この歯並びのアーチが狭い、ということは、あごの成長が良くない、ということです。

 

・下顎が前に出る。

さらに、噛み合わせにおいても、下の歯が前に出てくる反対咬合、いわゆる“受け口”の状態のお子様が増えてきています。

 

・噛み合わせが深くなる。

さらに、受け口に対して、下あごが後方に下がって噛み合わせが深くなった状態(過蓋咬合=かがいこうごう)のお子様も多く見られます。

いずれにしても、お子さんの噛み合わせが不安定な傾向が強くなっています。

 

そして、この幼児期に現れる歯の重なりや、受け口的傾向は、まだ、遺伝的なものは少なく、生まれてからの環境的なもの、生活習慣、食生活、アレルギーなどの体質によるものによる後天的影響のほうが大きいといえます。

 

小学校低学年(6歳~9歳)

6歳前後になると、前歯の永久歯の交換と奥歯の第一大臼歯が生えてきます。

この時期にお子さんの、歯並び、噛み合わせの元が決まります。

そして幼児期の乳歯列の傾向がより強くなって永久歯が生え変わっていきます。

 

・まず、歯並びについて

前歯の歯の重なりは永久歯の方が乳歯より大きいので、より強くなります。

6歳前で下の前歯が、まず生え変わります。

 

このとき、殆どのお子さんは生えてくる永久歯のほうが、今まであった乳歯より大きいので、生えてくる永久歯が重なっている状態になります。(この時、お母さま方は心配され、歯科に来院される方が多いです)

さらに、上の前歯も生え変わります。

 

最初の真ん中の中切歯も乳歯と比較して、1.5倍ほど大きいので、下あごの歯よりも、生えるのにちょっと時間がかかります。

 

真ん中2本の中切歯のうち、片方だけしか生えてこなくて、お母様方は不安になることも多いです。(この時も、乳歯が抜けて生えてこない、と心配されて、歯科に相談に来られます)

 

そして、上あごの真ん中2本の中切歯が生えた後、その隣の側切歯もなかなか生えてきません。(この時も相談に来られる方が多いです)

 

・次に噛み合わせ

この、上下の前歯が生えてくる、小学校入学前後が、噛み合わせにとって最も大事な時期です。

何故ならば、前歯の噛み合わせが、その後の噛み合わせの基本になってしまうからです。

 

正常な噛み合わせの場合は良いですが、受け口、出っ歯はこの時期に治さないと、あとが大変です。

 

前述の幼児期(乳歯列期)の受け口(反対咬合)はこの時期であれば、比較的治りやすいです。

 

さらに、この時期を逃してしまい、小学校高学年になってしまうと、歯の問題から、顔のかたちの問題(骨格の問題)に移行し、治療が困難になります。

出っ歯(過蓋咬合)も同様で、この小学校低学年に修正していかないと、治療は大変難しくなっていきます。

 

小学校高学年

  • 歯の重なり(叢生)に関してはそれほど矯正治療は困難でありませんが、殆どの場合、出っ歯もしくは受け口の状態も併せていることが多いので、矯正治療も手間と費用がかかります。
  • 受け口に関しましては、この時期、お子様の成長期と重なるため、成長による変化が著しく治療の効果が出にくい場合があります。
    そして、骨格的に移行しますと、あごが長くなってきて、顔貌も変化してしまいます。
  • 出っ歯に関しても、下あごの位置が後方に下がって相対的に上の前歯が出ている場合がほとんどなので、あごの関節が固まってしまうと噛み合わせを変えていくことが、大変難しくなってきます。

 

あと、この時期になると、遺伝的傾向が強くなってきて、治療によって成長の方向性を変えていくことが困難な場合があります。

 

主な不正咬合について

叢生・・・隣どおしの歯が重なっている状態。

・原因はあごの成長不足によることが多い。

あごの成長不足は噛んだり(咀嚼=そしゃく)、飲み込んだり(嚥下=えんげ)、呼吸による影響が考えられます。

 

 

 

上顎前突(過蓋咬合も含む)・・・いわゆる出っ歯の状態。上あごの歯が前に出ている状態。

ほとんどのケースは上あごの成長が良すぎるのでは無く、下あごが後ろにさがって相対的に上の歯が前に出てみえる状態か下あごが小さい場合。

 

・原因はあごの成長不足、姿勢、口呼吸など。

 

 

 

下顎前突・・・下あごが前に出てきている状態。

なるべく早期に対処していかないと、顔のかたちも変わって(顔が長くなって)きてしまいます。

 

・原因は、舌の位置、動き、上あごの成長不足

 

 

 

開咬(かいこう)・・・上下の歯の間に隙間がある状態

元々、噛み合わせが深くない(通常、上の歯が下の歯を1.5ミリ以上覆っている状態が好ましい)場合、小学校高学年の背が伸びる時期にさらに噛み合わせが浅くなり、開咬になっていくことが多い。

 

・原因は、飲み込み時や、発音時、呼吸時に舌が前方に出てしまうため。

 

噛む時(咀嚼)、飲み込む時(嚥下)、しゃべる時(発音)の機能について。

近年、子どもたちのお口の機能が低下してきているといわれています。

機能が低下するとあごの成長も悪くなり、結果的に、歯並び、噛み合わせも悪くなります。

 

そして、歯並び、噛み合わせが悪くなると、さらに噛みにくくなり、あごの成長が抑えられ、歯並び、噛み合わせが悪く、という悪循環に陥ります。

 

ここで、口腔機能が悪くなる原因を考えてみます。

 

○生活習慣の変化

子供が外で遊ぶ機会が少なくなり、スマホ、ゲームの普及によりさらに、運動不足ぎみである。

 

○食生活の変化

食事をしっかりと噛んで食べる習慣が減ってきたこと、おやつにスナック菓子、甘いものなど、“噛むこと”が少なくなってきた。

 

○お子様の体質の変化

アレルギーなどにより、鼻づまりによる口呼吸が多くなってきています。お子様の舌の動きが良くないのは、口呼吸の影響が大きいです。

 

この咀嚼、嚥下、などの口腔機能は、家庭ではあまり気づかないことが多く、歯科医院で口の中の様子(歯並び、噛み合わせ)や、お顔の様子(口を開けているか)などにより、指摘されることが多いです。

 

発音に関しましては、日常お子様との会話の中で、小学校入学時にまだ、幼児的な発音が残るようでしたら、舌の位置、動きに問題があると考えられます。

 

いずれにしても、口腔機能はお子様のお口の成長発育に最も影響を与える因子であり、気づき次第、出来るだけ早期に良い状態にもっていくことが重要といえるのではないでしょうか。

 

歯並びとお口の機能を良くしていくには?

歯並びとお口の機能は密接な関係があります。

舌の動き、飲み込み方、噛み方などのお口の中、周辺の筋肉の動きによって、あごのかたち、成長の方向が決まります。

それによって、その人の歯並び、噛み合わせが決まるのです。

 

大人でも、矯正治療で歯を動かしてきれいに並べても、また、後戻りをして、歯並びが悪くなってしまうことがありますね?

これは、かたち(歯並び)だけ変えて、機能を変えていないからです。

 

子どもの場合、その年齢、時期によって成長発育の場所、ポイントがあります。

ですから、それを事前に把握しておけば、お子様の成長発育の方向性を良くし、口腔機能も伸ばしてあげて、あごを発育させて、結果的に歯並び、噛み合わせを良い状態に持っていけるのです。

 

以下具体的に挙げてみます。

 

乳児期

母乳のあげ方がポイント、これにより舌の運動方向を良い方へ!

さらに、離乳食のあげ方が重要です。お子様のお口に合ったスプーンの形状、スプーンの使い方、お口ポカンになりにくい食べさせ方など。

 

幼児期

食事のあげ方、おやつのあげ方、食べ物のかたち、など。さらに、ぶくぶくうがいの練習、一口量の習得、歯並びに良い日常の生活習慣など。

 

学童期

おやつの内容、日常の生活習慣、舌のトレーニング、ガム噛みなど。

 

これらを近藤歯科クリニックでは、個別にお子様ごとに相談にのっております。

食事に関することは、さらに、歯科知識のある管理栄養士がおりますので、気軽にご相談ください。

 

お子様の歯並び、噛み合わせと、お口の機能を良くしていくためには、出来るだけ早い時期に相談されることをポすすめします。

実際に歯並び、噛み合わせが悪くなって矯正治療を考える前に、いかに悪くしないかが大事です。

 

相談の時期は、幼児期はもちろん、赤ちゃんの歯が生え始めた時期でも大丈夫です。

理想的には、赤ちゃんが生まれる前、妊娠期がベストだと思います。

 

実際、当クリニックに妊婦歯科健診にいらして、ご希望された方には、母乳のあげ方、離乳食のあげ方などお話ししています。

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