インビザラインは、マウスピース矯正のなかで、最も信頼できる、安全な治療法です。
世界中のマウスピース矯正のなかで、最もメジャーで、普及しており、豊富なデータをもとに、歯の動かし方を、ソフトを使って計算しています。
従来のマルチブラケット装置(ワイヤー装置)で治療期間(歯を動かす期間)が4年以上かかっていたのに対して、インビザラインでは約1年!
しかも、装置は食事時、歯みがき時に取り外し可能なので、患者さんにとってご負担がだいぶ少なくなっています。
当クリニックでも、一昨年から本格的にとりいれ、昨年は50人以上の方の矯正治療を行ないました。
治療期間の短縮、歯を動かす際の痛みの軽減、今まで矯正治療が適応外であった受け口、開咬(上下の歯がかみあわない状態)の方にもおすすめできる、画期的な治療法です。
インビザラインのメリット
- 治療期間の短縮
- 痛みの軽減(痛みはほとんどありません)
- 従来矯正適応外であった、受け口、開咬、重度の出っ歯の状態の方にも適応
- 装着時の発音に支障ない
- 見た目にもほとんど分からない
- 事前に治療計画を3Dでパソコンで患者さんにお見せできる
- 治療中も歯が計画通りに動いているか検証できる
- 5年間装置の作り直しが可能
- 床矯正装置と組み合わせて使用できる
- 型採りは光学読み取り機でスキャニングするので、苦しくない
当クリニックは、“永久歯を抜かないでどこまできれいに並べられるか?”
をテーマにしているので、計画時に実際にどこまで並べられるかを3D画像でお見せできるのが
たいへん役立っています。
治療前に患者さんが治療後の状態をイメージできるからです。
また、難症例も可能になりました。
受け口、開咬といった、舌の位置異常、機能不全の場合も、従来の床矯正装置と比較して、舌の位置を良い状態に保てるので、対応可能です。
さらに、当クリニックでは子どもの矯正治療にもとりいれ、歯並びの変化による“お口元の改善”に役立って、お母さま、お父さま方から感謝されています。
インビザラインのデメリット
- 歯の動きが従来の抜歯矯正をイメージしているので、こちらでそれを修正する手間がかかる
- 子どもの場合、成長発育が加わるため、装置が合わなくなることがある
- 子どもの場合、舌で外し、それをかんで入れてアライナーを変形させてしまうことがある
- 矯正治療後、後戻りがある
- 外出時、食事時に外さなくてはならない
- 治療費(製作費)が床矯正と比較して高い
以上ですが、子どもの場合、舌で装置(アライナー)を弄んで、外して、それをかんでアライナーを変形させてしまったことがありました。
子どもの場合、大人と比べて歯(歯冠)の長さが短いので、舌で外せる場合もあるためです。
この場合、舌の位置の確認とチューインガムを積極的に(装置を外して)かんでもらって対応しました。
あと、歯の動きが早いので、その分油断すると治療後の後戻りが大きいのかとも思いました。
後戻り対策としましては、保定装置をなるべく長期間(約1年間)入れてもらうことと、機能トレーニングをしっかりと矯正治療開始時からやってもらうことです。
矯正治療中の機能トレーニングやよくかんで食事をすることは、当クリニックで床矯正の治療の重要ポイントとして力を入れてきました。
インビザラインも、床矯正治療と同様に、力を入れてまいります。
まとめ
このように、インビザライン治療は、床矯正治療の適応でないところをカバーしてくれているので、今までよりも、積極的に矯正治療を始められるようになりました。
舌の位置、口腔機能が良くない場合、可能なこととして機能トレーニングを行っていましたが、機能は簡単に効果がでにくいので、装置を使った矯正治療に踏み込めないケースが多くありました。しかし、インビザラインの導入により、並行した治療が可能になっています。
さらに、インビザラインは始めてから5年間は装置制作に費用はかかりません。(スキャン代5千円はかかります)
お子さまの場合、小学校低学年で始めても、中学生までカバーできますので、成長期の変化にも対応できると考えております。