- 矯正治療では原則永久歯は抜きません。
- 矯正治療で無理に歯を動かしません。
- 機能トレーニングを重視しています。
- 子どもの健全な成長発育を引き出していきます。
- 患者さんへの丁寧な説明を行います。
1.矯正治療では、原則永久歯は抜きません
これが当クリニックの大原則です。
ただし、歯を残すことによってかえって患者さんに不利益が生じる場合は、相談させていただいています。
たとえば、下の前歯の重度の歯の重なりがあり、それを並べることにより、下の前歯全体のあごの骨が弱くなり、さらに矯正治療の期間が1~2年長くなる、などの場合や上あごの犬歯と小臼歯の位置が逆になって生えてきてしまった、などのケースはかえって無理に歯を並べようとすると患者さんにご負担がかかります。
2.矯正治療で無理に歯を動かしません
歯並びには“原因”があります。
その“原因”とは、その人のかみ方、クセ、生活習慣、食生活、呼吸の仕方、飲み込み方、舌の動き、などです。
ですから、ただ単に歯を動かしても、その原因についても変わっていかないと、また歯は元に戻ろうとします。(後戻り現象)
それに、歯を動かすときに、あまり力をかけすぎますと、歯も弱くなってしまいます。
そして矯正治療で一見きれいに歯が並んだように見えても、“よくかめない”ということもあります。
ですから、ただ機能や原因を考えずに“きれいな整った歯並び”を目指すのではなく、“その人に合ったきれいな歯並び”を目指すことをおすすめしています。
3.機能トレーニングを重視しています
歯並びを変えるということは、その原因も変えていかなくてはなりません。
当クリニックの矯正治療の考え方は、“機能させながら歯並びを整えていく”なのですが、これはかみ方や生活習慣、舌の動きなどを変えていくことによって、“その人にとって最良の新しいオリジナルのきれいな歯並び”をつくりあげていくということです。
歯科治療は、むりやり人工的に変えていくのではなく、その人に合ったかたちを患者さんと一緒につくりあげていく、という考えのほうが無理がないかと思います。
さらにお子さまの場合は、生活習慣、食生活、かみ方を良くすることにより、健全な成長発育を引き出せるのです。
4.子どもの健全な成長発育を引き出していく
最近、この10年間、お子さまの歯並び、かみ合わせが悪くなってきました。
歯科健診(1歳6カ月、3歳など)、小学校の歯科健診など、さらに当クリニックに来院されるお子さまたちを診て感じます。
そして歯並び、かみ合わせがよくない、ということは“飲み込み(嚥下)”、“咀嚼”、“発音”などの口腔機能も悪くなっているということです。
口腔機能は、幼児期から対処していけば、効果は大きく、その後の悪い歯並び、かみ合わせもだいぶ予防できると考えています。
当クリニックでは、単にお子さまの矯正治療をするだけでなく、口腔機能を高め健全な成長発育を引き出していく、ことに使命感をもって取り組んでおります。
5.患者さんへの丁寧な説明を行います
丁寧な説明は大事なことです。
どんなに素晴らしい治療結果がでたとしても、患者さんが不満足では意味がありません。
患者さんに現状を理解していただき、患者さんに出来ることをご説明し、患者さんの意思で治療方法を選択していただき、最終的には満足していただくことが目標です。
矯正治療では、毎回、通院ごとに歯が移動しますので、お口の状態の説明は必要です。
そしてお子さまの矯正治療でも、今の状況、今後の予想される状況は保護者の方だけでなく、お子さまにもよく、説明しています。
そしてお子さまが頑張って取り組んでいただけたら、最高に褒めるようにしています。
その時のお子さまのうれしそうなお顔は、私たち近藤歯科クリニックのスタッフにとっても最大のよろこびになっています。